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おしらせ     [写真 Photograph]

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人にはさまざまなストーリーがある。
三月十一日、二万数千もの人達が天に昇り、その数をはるかに超えた物語が地上に残された。
六人の写真家がその幾つかを世に繋ぎ、伝える。

「Sign -写真家たちの311-」今村 拓馬、佐藤 慧、渋谷 敦志、関口 寛人、安田菜津紀、山内 浩
コニカミノルタプラザ(新宿)
http://www.konicaminolta.jp/plaza/schedule/2011august/sign/index.html

津波で母を亡くした写真家がいる。
憔悴し痩せこけた彼に笑顔が少し、また少しと戻ってくるのを見るたびに、そして揺れていた瞳に強い意志が映り始めたときに、人の強さを感じた。
311のカレンダーは止まったままでもあり、そしてこの日に始まったものがある。
写真家ひとりひとりがしっかりと揺れる大地に立ち、ぶれなき心で向き合っているのがよくわかる写真展。



安達ロベルトさんの写真を背景にピアノと弦楽四重奏が演奏する空間。
http://robert.cocolog-nifty.com/
ピアノの音がモノクロームの世界に触れた瞬間、色が滲みはじめる。
写真家であり音楽家。
彼の表現する世界にも曼荼羅を感じる。
そして会場は南青山マンダラ、八月十五日。



流れ、一瞬のとどまりに永遠を思い、また流れる。
去ることを知りながら、また出会う。
50年後、僕のことを覚えている人は僅かだろう。
50年前、僕のことは誰も知らなかった。
窓の外のラヴェンダーも、電線の上でこちらを見ているカラスもまた、地球上で生まれた生物。
この星で同じように光を浴びて、夜を過ごす。
仲間であることを強く意識するようになった。
地球上での生物誕生は38億年前。
人類誕生は600~700万年前。
そのようなことを考えていると観る風景もまた変わる。
昨日の哀しみ、今日の苦しみ、明日の不安もまた、大きな連続性のなかでの出来事。
繋がることは人だけではなく、目の前に見える風景すべて。
そして肉体が存在するために費やされた膨大な生命の歴史。
魂の旅。

「知りたいことはなに?」
僕にとっては、真理。
そのために何かに熱中し、繋げているのだと思う。




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お知らせ

8月は旅の季節。
JALの機内誌『SKYWARD』では沖縄を、JR東海の新幹線車内誌『ひととき』では岡山で撮影したものを掲載しています。



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