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樹と山と湖と   [旅  Travele]

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箱根にはまっている。
昨日もまたおだやかな光に包まれた芦ノ湖に沿って探索。
ハイキングのように目的地は決めず、空気を吸って、森の気配にシャッターを押すだけ。
人から見たら餌を探してうろつく熊のようなものかもしれない。
山を感じる場所、水を感じる場所、数メートル歩けば景色が違う。

新聞社の記者と思われる人がガイドを連れて取材をしていた
古木の前で「この樹の前に立って手をかざすと温かさを感じる人が多いですよ」と説明を受けていた。
試してみると確かに温かい。
歩きながら大きな樹を見つけると何度か同じことをしてみたが、やはり温度を感じる。
森は温かい。

木に耳を傾ける事を知るものは真理を知る。
木は教養も処分も説かない。
木は個々のことにとらわれず、生の根本法則を説く。
ヘッセの言葉を思い出す。

夕暮れ、仙石原のススキの草原を抜け、138号線を御殿場へと向かう。
このワインディング・ロードはときに富士山の腹の中へまっすぐ進んでいくようなダイナミックな光景に出会う。
圧倒的な存在感。

山に耳を傾けたら何を語ってくれるのだろう。
僕の思考と時間は止まってしまった。
また会いにいこう。





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