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風と贈り物   [日々]

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「 Not I not I but the wind that blows through me 」

D・H・ロレンスの言葉を、中沢新一さんの本で知った。
私のなかを吹き抜ける風が、書いたのだ。「私」がそれを書いたのではない。

桜の花は自然からの贈り物。
咲いたかと思うと風に舞い散る。
有と無が一瞬にすれ違う。

贈り物は風のようなもの。
所有を望むと風はとまる。
桜の花は充実した無なのかもしれない。


参考『純粋な自然の贈与』中沢新一著


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