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104歳のおばあちゃん   [旅  Travele]

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     自分がなぜ生かされているのかわからずに生きているうちは、人生ではありません。
     それはまだ、人生の手前の状態。子供と同じです。
     わたしたちはみんな、理由があって生かされています。
     でも、わたしにもその理由はわかりません。だから。わたしもまだ人生の手前にい
     るようです。

     『104歳になって、わかったこと。』手島静子  取材・構成=今井栄一 




手島さんはハワイ島「てしま食堂」の看板娘で104歳。
日系2世で食堂の開業は1940年。
今頃になってやっとわかることばかりだと言う。

友人の今井君がおばあちゃんに会いたくてこの本を作った。
読もうと思いページを開くと、少し感覚が違った。
この本はおばあちゃんの言葉と対話することが大切なのだと気がつく。
何気なく手に取るとその時にぴったりの言葉が現れる。
お気に入りの食堂で美味しそうなメニューに巡り会った感覚にも似ているのかもしれない。


写真家には文章表現の上手な人が多い。
撮り手はある風景を目の前にしたとき、さまざまな感情が沸き上がり、他の人には見えない光景をそこに見つける。
その気持ちをただ文章にすればいい。
今井君は優れた書き手であるとともに、撮り手でもある。
表現者としてとてもいい仕事をしている。
素敵な風景をハワイから届けてくれた。


ハワイのおばあちゃんと対話する感覚が気持ちいい。
そこに見つけた光景は自分の風景かもしれないが、そこから生まれた作品はおばあちゃんの料理でもあるように思った。




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